東大法学部在学中に司法試験に合格し、東大を首席で卒業、財務省を経て弁護士になった才女が語る「効率的に努力を続ける方法論」の本です。

何度も宣伝を見かけるうちに、徐々に目を通してみたくなり、
別の書籍を注文するときに思わず購入してしまった一冊です。

著者は、「よく頑張るね」と言われることが好きでなかったと告白しますが、最後には、努力で成果を得ることに大きな価値を見出し、目標に向けて努力する素晴らしさを肯定的に捉え、夢を努力によってかなえてきた自分を誇らしく思います。

著者は次のように語ります。

努力することは、反復・継続することです。
重要なことは、何を反復・継続するかを見付け出すこと。

努力は不得意分野へ向けるのではなく、得意分野へ向けて努力するのが良い
人生を成功に導くには、上位三分の一に入ることを目指す

入試のトップ合格は一人しかいないが、首席卒業は上位三分の一に入っていれば良いのだそうです。

「努力の小さな積み重ねが道を開く」と著者は語りますが、そのことをわかっていてもなかなか実行できないのが、凡人です。では、どうすれば良いのか。
努力のために必要なことを語ってくれています。

◼️努力を始めるための方法論

教本は手当たり次第に買わず、じっくり一冊を決めて徹底して学習する。

読書は理解するより何度も読み直す。ページをめくるのが重要。
一つの大きな成功よりも多くの小さな成功を積み重ねる

楽なもの8割、努力が必要なもの2割が反復作業の黄金比
パソコンのログインパスワードを努力目標のキーワードにする
努力を注ぎ込む優先順位をつけておく

「情報は一冊のノートにまとめなさい」と言う書籍が流行ったことがありました。なるほど、いろいろなものに手を出してしまうよりも、一箇所に全てのリソースがまとまっていることは、労力の浪費を減らし、効率良く物事に取り組むために大切なことなのかもしれません。

◼️努力を続けるための方法論

著者は、ハードルは「ほんの少し飛び越えられる」レベルに設定し、努力する際は、具体的な量の数字を目標とするようにときます。努力の対象は一つに絞ることが大切で、一度にあれもこれもやろうとすると続かないのです。

子供が勉強している時に、「姿勢が悪い!」と怒る両親もいらっしゃるかもしれません。しかし、姿勢を正すことに気を取られて勉強に集中できなくなったり、ただでさえストレスの多い勉強に負担が増えて勉強から遠ざかったりするのはもったいないことだと思います。 p148

ありゃりゃりゃ、子供達と接する時の自分の態度を反省です。
タスク管理の書籍などでも、to doリストをとにかく上から順番に片付け、途中で入った追加仕事は後ろへ回して、現在の作業を邪魔しないようにすることが大切だととかれています。

一つ一つのタスクをやり切ることが大切なのだと改めて感じます。
剣道でも、全てを捨て切って、打ち切る打突が求められます。
決めたことを「やり切る」ことこそ、努力を続ける秘訣なのでしょう。

◼️ 努力を完遂するための方法論

とりあえず早起きしてみる
思考力を使う作業は朝の方が向いている。
時間の限られた朝こそチャンス

場所を変え、疲れる前に移動し、集中タイムを捻出する。
目が疲れてきたら、今度は耳を使う作業に切り替える

道具は「ひとつ」にこだわること。
一つの消耗品にこだわり、徹底して使い、減らしていく。
そうやって、努力の「見える化」をはかる。

なるほど、一つの鉛筆が減って行く様子が努力の現れとして目に見えると、がんばった感がありますね。

努力を続けられない人は、ここで挙げた筆記用具(ボールペンなど中身のインクの減る様子がわかるもの)やメモ帳をたくさん持っていて同時に幾つも使っていると言う特徴があります。たくさん持っていると使い切ることもなかなかできませんから減る実感が湧きません。そのため、努力を完遂させることなく途中で諦めてしまいます。

著者は、努力の見える化において、数字の単位を変えて、努力の結果を実感しやすくすることも努力完遂のコツだとときます。
例:「タウリン1g配合」よりも「タウリン1000mg配合」の方が価値を感じるのと同様、毎朝5ページ読むと決めるより、毎朝3200文字(1ページ640文字として5ページ分)読むとした方が同じことをやっても努力が見えやすくなる。

あえて一つの抜け道を作ることで、他の抜け道を許さない。
毎晩1分間、同じことをやる
(日記の5分はしんどくても、1分間の自分と向き合う時間を)

思い描く「理想像」は、明日の自分

平易な言葉で書かれているのであった言う間に読み終わりましたが、結局のところ、いかに目的意識が高いか、いかにその努力に向ける対象が、その人にあっているかがじゅうようなのだろうと感じます。

子供に努力を継続できることを探して取り組みなさいと言っている自分に気がつきました。「好きこそ物の上手なれ」と言いますが、勉強であれ、スポーツであれ、懸命に取り組むべき対象を定めることが、努力のハードルを下げることなのだと思います。

「懸命に取り組むべき対象を定める」

このことを人生の早い時期から設定し、努力を続けられた人が「天才」と言われるようになるのかもしれません。

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